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「先生達の車?!無理だよ!鍵はきっと職員室だし!」
「行かなきゃ分からねーだろ!このままだと俺らもすぐ死ぬぞ!!いーから来い!!」
澤木はグイグイと私を引っ張ると、教員用駐車場に着くやいなや片っぱしから車のドアを開けようとしたがやはりあかない。
「澤木、走って逃げよう!」
「待て!」
澤木何かに気付いたようにある一台の軽に目を付け、その車に近寄った。
車には「備品の事ならなんでもおまかせ!小林事務用具店」と書かれている。
先生達の車じゃなくて学校に備品を届けにきた業者さんの車だった。
中には人が乗ってないけれど、、
「よし!鍵ついたままだ!高月乗れ!!!」
「うん!!」
澤木は運転席、私は助手席に乗り込む。
「澤木、運転出来んの!??」
「出来る。」
何で?と聞こうとしたが澤木は素早くエンジンをかけ、車を動かした。
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