28人が本棚に入れています
本棚に追加
澤木はそれに負けない力で更に私の方に寄ってくる。
助手席に座る私に覆い被さるような体勢だ。
「、、、。」
澤木は無言のまま私をじっと見る。
整った切れ長の目。高い身長。
顔立ちも綺麗で。
澤木はまぁ、一般的に言うイケメンなワケで。
そんな澤木が至近距離にいる。
しかもふざけた態度ではなく、真面目な顔で、、。
私の鼓動はかなり激しく身体中を鳴り響いている。
耳まで熱いのが分かる。
そりゃ、、奈々がいなくなってしまってパニックになった私を落ちつかせる為とはいえ、澤木と私は、、つまり、、その、、キスを、、しちゃってるワケで、、。
しかも息継ぎが辛いほど激しいものだったワケで、、、。
あの時はパニックだったから全然意識しなかったけど、澤木が顔を近づけたせいで、あの時の感触を鮮明に思い出してしまう、、。
澤木は更に私の顔に近付いてくる。
ち、、近い!
更に澤木の顔が唇が私の唇に近付いてきた。
逃げれない。
拒めない。
私はぎゅっと目をつぶり覚悟した。
最初のコメントを投稿しよう!