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「同じクラスの高月 芽衣。一緒に逃げてきた。」
澤木がそう説明すると菅谷さんは私に頭を下げた。
「はじめまして。高月さん。菅谷と申します。この建物のコンシェルジュをしております。」
「、、コンシェルジュ、、。」
一般的市民の私の耳には聞き慣れない横文字だ、、。
「あ、じゃあ駐車場の扉をあけてくれたのは菅谷さん?」
「はい、建物内から龍二様が確認出来ましたので中から開けさせてもらいました。」
「あ、ありがとうございました、、、。おかげで助かりました、、。、、、龍二様??」
明らかに澤木の方が年下なのに、「様」?
コンシェルジュっていわば管理人だよね?
そんなもんなのかな、、?
不思議そうな顔で澤木を見ると、澤木はすぐにそれに気付く。
「、、菅谷、「様」はよしてくれって。気持ち悪い。」
眉間に皺を寄せて澤木が言うが菅谷さんは全く動ぜず淡々と話す。
「しかし、澤木社長から強く言われてますからね。」
澤木、、社長、、?
「あいつの前だけで良いのに、くそ真面目な奴、、。あいついんの、、?」
「あいつなどと呼ばないように。澤木社長は戻られておりません。連絡も取れませんので私はここに待機しておりました。」
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