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「、、そうか、、。」
「なので今は私とハウスクリーニングの宮地さんしかおりません。」
「え?他に住んでる人達は??」
私はつい会話に入ってしまった。
外から見た時ここは四階建てだった。他にもいるはず。
菅谷さんは一瞬「?」顔になった。
「高月さん、この建物には龍二さんと龍二さんのお父様しか住んでらっしゃいません。」
「、、、は?だって4階ありますよね?」
「4階フロアがお父様、3階フロアが龍二さん、2階フロアは来客用、1階フロアは私やハウスクリーニングスタッフ用の部屋です。」
さも当然と答える菅谷さん。
なんだ、それ。
つまりここ全部が澤木家?
ワンフロアが自分の部屋って事?
つまり、、、
「、、澤木ってお坊ちゃん、、??」
「はぁ!?」
「ぶふっ、、!」
澤木の方を向き、思わず本音をはいてしまった。
澤木はその言葉に心外とばかりにより眉間にシワを寄せた。
菅谷さんは私のセリフになぜか吹き出し、肩を震わせたがすぐに元に戻った。
「だってこんなのテレビでしか、、。」
「うっせぇ!行くぞ!菅谷!」
「わっ!」
澤木は私の頭をぐしゃぐしゃにすると、そのまま私の腕を掴んで引っ張った。
菅谷さんは澤木の前を歩き建物内部に繋がるドアを開けてくれた。
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