休息

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髪を乾かしているうちにあっと言う間に20分経ち乾燥機からピーと音が聞こえた。 私は下着をつけると、澤木からもらった服に着替えた。 制服をハンガーにかけ使ったタオルを洗濯機にまた放り込んだ。 よし!澤木と交代だ。 洗面所から出て澤木のところに移動する。 「澤木ー、ありがとう。出たから入って?」 けっこう大きな声で言ったのだけれど澤木は大の字のままベッドで熟睡中。 一向に起きる気配が無かった。 「澤木ー!出たってば!」 更に大きな声で叫んだがやはり起きない。 私は小さくため息をつくと直接起こしにかかった。 澤木の胸を両手で押し、ゆさゆさと揺すった。 「さーわーきー!」 「、、、あ、、?」 さすがの澤木もこれには気づいたらしい。薄く目を開けて私を見た。 「、、、高月、、なに?」 寝ぼけているのか自分が言ったことを忘れているのか何で自分が起こされたのか分かっていないようだった。 「だから、お風呂!」 「、、ああ。そうだったな。入る、、、。」 「うん、私ソファでちょっと寝っ!!」 寝るからと言おうとベッドから離れた瞬間だった。 澤木の腕で私はベッドに引張られた。
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