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「その話か…。俺は梨緒を死なせるつもりはない。」
「しかし…ルイくんが介入してきたのですよ!!ベルフェゴールの強さは…」
「俺なら守れる。」
ジェイの力強い言葉に胸が高鳴る。
「ジェイさん…」
マルコシアスさんはソファから立ち上がると部屋の中をウロウロと歩き回った。
「悪いが、梨緒と二人だけにしてくれないか?」
ジェイの一言にマルコシアスさんが歩みを止めて、微笑むと姿を消した。
「お前も、席を外してくれ。」
サイファが一瞬眉を寄せて、ふぅと息を吐くと私達の前から姿を消した。
「梨緒、遅くなって悪かった。寂しかったか?」
ジェイの瞳を見つめながら頷く。
「ごめんな。でも確かめたい事も解決した。俺達は俺達の運命を歩こう。誰がなんと言おうと、俺達の運命は俺達の物だからな。」
ジェイが髪の毛に優しく触れる。
「ジェイ…」
「梨緒の命は俺が守る。他の悪魔がお前を奪いに来ても、俺が必ず守る。だから…俺の妻になれ。」
「っ!!」
妻に…なれ?
ぷ、プロポーズ?
顔が真っ赤になってるのがわかる。
ジェイが私の左手を持つ。
そして薬指に通した指輪の輝きに目を奪われた。
「この石を手に入れるの、かなり大変だった。でもお前の指に絶対似合うと思って…他の石なんて考えられなかった。」
ジェイがはにかむ。
「ジェイっ!嬉しい!!私…凄く幸せ!!」
「で、返事は?俺の妻になるのか?」
「……はい。」
ジェイが私の顎をすくい上げる。
お互いの熱い視線が絡み合い、口づけをした。
熱くとろけるような口づけを、いつまでもいつまでも交わした。
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