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これまでに味わったことのない速さと乗り味にユークはいつも感動しながら、ナルは力強くアスコルトの芝が生い茂る丘を駆けていった。
いつしかユークもどうすればより彼を楽に速く走らせることができるのか、暇つぶしの意味も込めつつも試行錯誤を始めた。手綱の操作、鐙の長さに、そこに足を掛ける程度。体重の掛け方。鞭の操り方。すべて自己流に。
すればナルも応え、より速くなっていくようだった。
そうしてそんなことを続けていると、ある日、ユークの元に驚きの知らせが届いた。
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