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が、トゥルグレッドと定義されるの」
「そうなんですね。てっきり、途中でレットグレッドとかを混ぜているのかと思っていました」
「トゥルグレッドは走る芸術。そういう混ぜ物は認められないの。その時点でその仔はトゥルグレッドではなく、レットグレッドの扱いになるわ」
なかなか厳しく品種管理されている。ユークは「へえ」と声を漏らし、「すごいんだね、君は」と声を掛けてアスルコートをまた撫でた。彼は親しい気持ちを込め、鼻をユークにこすりつけた。
「さて、じゃあ次は実際に乗ってみて」
「この仔にですか?」
「ちゃんと別のを用意してあるわ。来て」
厩をあとにし、しばらく歩いて小さな森を抜けると、そこに平原が広がっていた。そこに一頭、エクルスが鞍を付けられ、騎乗できる状態で待っていた。どうやらこの平原を調教場として使っているらしい。
「あの時と同じようにお願いするわ。丘での乗り方、そのままで」
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