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「そ、そりゃあ-…」 「君に盗聴器を付けようとした理由は、こっちとしては当然 君は観光に行くもんだと思ってたから。苺学園の生徒側の様子を、リアルタイムで把握するためなんだよな。音とか会話とかね。あとは、優からメール来たろ?当然、見張っとかなきゃならねーし。 あとは、何かあったら動いてもらうつもりだった。 うちら側のスパイ的なね」 「よく わからないです…」 この時の咲は、何だかんだ高校一年生の女の子だもんな。という気持ちで奈央子を見たのだった。 「とにかく今、何がおこってるんですか?あなた達は優を、ど、どうするつもりなんですか!?」 「まぁ、俺はアイツがどうなろうと同情しないよ。優が嫌いだから」 奈央子は一瞬、野城が言うようなセリフかと思った。声や雰囲気は優に似てるのに。 『優が嫌い。』 この人も・・・? 「の、乗組員さんは、優と個人的に知り合いなんですか…?あ!でも、乗組員さんは犯人の仲間だから、それで優のことは知ってるのね…」 しかし次の言葉に、奈央子は真の意味で驚いた。 咲は、軽く微笑をし。 「知り合いもなにも?俺は優の兄貴だから。親父は違うけどねー」
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