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「ロイ様。例の厄介な少年ですが」
『どうした』
レイは右耳に付けているイヤホンから、咲の声を聞いていた。
「後を付けていたところ、奈央子さんと二人きりになって人気のない場所まで移動してました。少年は奈央子さんから離すことに成功しました。取り敢えず これで安泰かと」
『そうか』
レイは椅子に座ったまま、背後にいた優を振り向いた。
「君が"気にかけていた"奈央子と親しい例の野郎の事だが」
優は最大限、無関心さを装っていた。
「うちの仲間が、取りあえずは"始末"したとの事だ。良かったな」
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