鎮静の弾

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新改戦争が終結した〈2045年〉。 戦争に参加した数々の軍や組織の頂点に立ったのが、現日本政府の核を担っている組織、 【ACE(Advance.Creation.Eternal:前進,創造,不滅)】である。 優秀な科学者や戦闘のエキスパートを擁するこの組織ではあるが、 〈2047年〉より現れた新型寄生生物「V」、そしてそれに寄生された人間「ヴァリアント」には、今一つ有効な打開策を見出だせていなかった。 1体ヴァリアントが現れては膨大な資金を使用して海に沈めなければ、ヴァリアントの行動を封じる手は無い。 さらに、ヴァリアントには通常兵器の効果が皆無に等しいため捕獲が難しく、研究も足踏みするばかり。 そう、逆に言えば打開への鍵は1つ。 ヴァリアントの個体を手に入れる事だった。 その個体を直接調べれば、弱点や、その弱点へ対抗する兵器などを造ることができるかもしれない。 そして今、政府はその「鍵」を手にいれ、ヴァリアントへの逆襲を誓わんとしていたーーーー
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