鎮静の弾

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……が、すぐにヴァリアントは前に体制を崩す。 「……!?」 倒れ込む刹那、ヴァリアントは愕然としながら、自らの脚を見る。 両膝に大きな風穴が開いている。 そして京介の持っている銃の銃口から発せられた、 ヴァリアントの出すものと同じ電磁波とエネルギー…… だがヴァリアントはその獰猛性のまま、攻撃の手を緩めようとはしない。 倒れ込みながら地面に手を付き、自身を空中前方へと跳ね上げ、 京介に飛びかかる。 しかし京介は悠々たる態度で銃を構え、 さらにヴァリアントへと弾を撃ち込む。 右腕……左腕…… そして脇腹に弾を撃ち込んだところで、ヴァリアントはその勢いを失ってしまった。 見た目はなんら通常の物と変わりのない兵器を受けて、ヴァリアントは地へと堕ちていく。 その光景を横目に、京介はもう一度通信を開いた。 「任務、完了……」
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