7人が本棚に入れています
本棚に追加
……が、すぐにヴァリアントは前に体制を崩す。
「……!?」
倒れ込む刹那、ヴァリアントは愕然としながら、自らの脚を見る。
両膝に大きな風穴が開いている。
そして京介の持っている銃の銃口から発せられた、
ヴァリアントの出すものと同じ電磁波とエネルギー……
だがヴァリアントはその獰猛性のまま、攻撃の手を緩めようとはしない。
倒れ込みながら地面に手を付き、自身を空中前方へと跳ね上げ、
京介に飛びかかる。
しかし京介は悠々たる態度で銃を構え、
さらにヴァリアントへと弾を撃ち込む。
右腕……左腕……
そして脇腹に弾を撃ち込んだところで、ヴァリアントはその勢いを失ってしまった。
見た目はなんら通常の物と変わりのない兵器を受けて、ヴァリアントは地へと堕ちていく。
その光景を横目に、京介はもう一度通信を開いた。
「任務、完了……」
最初のコメントを投稿しよう!