蘇る肉体

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高速道路の第1ゲートでは隼の予想通り、ネオン版にVへの警戒が掲示されていた。 「V……」 隼が静かにそう呟いて、ネオン板を眺めていると、 警備員が、第2ゲートと繋がったままの電話を片手に話しかけてきた。 「お客さん、今日は警告も出てますし、早めにお帰りになられた方がいいですよ。 それに、ここから先がVの検出された区域。 なんでも、ニュースによれば今日は本当に出たんだとか……。 料金は結構ですので、引き返していった方が……」 その時だった。 警備員は耳を咄嗟に塞ぎ、隼も、何が起こった?というふうに目を見開く。 空気を震わせるような爆発音が、辺りに響いたのだ。 爆源地は明らかだった。 隼の目にも炎と煙がはっきり写り、 その爆源地と繋がっていた電話のスピーカーからも同じ音が響いたからだ。 「第2ゲート!どうした!何が!」 慌てる警備員を横目に、 隼は料金式のゲートを開け、ハンドルを握る。 特に何か考えがあるわけでもなかった。 勇敢な意思や正義感で動いたわけでもなく、 ただ隼は導かれるように、第2ゲートへとバイクを走らせていたーー
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