24人が本棚に入れています
本棚に追加
とある日、猫の鳴き声で目が覚めました
滅多に鳴くことのない灰色猫が、横たわったまま鳴き止まぬ姿を前に、胸に渦巻く嫌な予感…
あのときの感覚は、今でも身体に刻まれています
眼を凝らして見ると、貫通しているように見える傷が、右の前足にありました
血が滲み、あらぬ方向へ曲がっているようにも見えるので、骨折の可能性も脳裏を過ります
動物病院へ直行しました
人為的なものか偶発的なものかは定かではありませんでしたが、完治する可能性が低いという説明をする獣医…
足の損失だけは回避してあげたかった
…一年か、それ以上だったかもしれません
回復の兆しもないまま、入院の日数だけが嵩んでいきます
猫の負担を考慮すると、最早切断するしか選択肢はありませんでした
走ることすら叶わなくなった愛猫…
焦燥していたのは飼い主だけでした
頼もしさと逞しさに磨きがかかり、行動範囲は更に拡大し…
その分全身筋肉の塊になり、毛並みは悪くなり、顔も少々不細工になりましたが…w
大きな代償を払っても、それでも強く生きるあの子を、私は誇りに思います(・-・)
最初のコメントを投稿しよう!