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この街で1番階数のあるマンションの屋上。
俺は今、そこにいる。
死ぬならなるべく天に近いところがいいと思ってここにした。
屋上の鍵は閉まっていたけれど、俺の客だった男がピッキングのやり方を教えてくれて、道具も貰ったから、入ることは容易かった。
もうすぐ夜明けだ。
自分の過去を振り返ってみたけれど、本当に自分でも同情しちゃうぐらい可哀相な人生だったな。
辛くて苦しいことが95パーセントの人生だったけれど、残りの5パーセントは幸せだった。
アイツと出会えて、恋を知って、好きな人と身体を繋ぐことができて。片思いだったけれど。
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