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  恋って不思議だよな。 どんどん欲が出て、汚くて醜い感情が生まれて独占欲を抱くのに、アイツに幸せになってほしいと思ってしまうなんて。 太陽が顔を出し始めて空をオレンジに染め上げる。 暗闇に慣れてしまった俺の目には、その光は眩しくて沁みてしまう。 ああ、もう時間だ。 俺が死んだところで、世界は何一つ変わることはない。 そんなことはどうだっていい。 ただ、少しでもアイツの心に残っていてほしい。 アイツに、ふと、あんな奴いたなって思い出してもらえれば、それで。 結局、この世界は俺にとって残酷で、どうしても愛すことはできなかったけれど、アイツにとっては優しくて明るく美しい世界であるよう願うよ。
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