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  12月の凍えそうなほど冷たい夜風が、身体と心を突き刺す。 下を見れば遠くで車のテールランプが幾つも左右に流れていて、勝手に足が震える。 だけど、心は酷く冷めて落ち着いていた。 もうアイツに繋がらなくて役に立たないスマホはいらないと腕を伸ばして手を離すと、それは重力に従って落ちていく。 これが誰かの頭に当たっちゃったらどうしようなんて考えも頭に浮かんだけど、どうせこれから自分は死ぬんだし、別にどうでもいいかと打ち消した。 痛む心なんて、もうとっくの昔になくなった。 そんな最低でクズ野郎な俺は、さっさと死んで鳥たちの餌にでもなればいい。
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