ジャンキーの憂鬱

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚  やがて日付も変わった頃、次の店だなどと言いながら、和泉朱里とスタッフ達は帰って行った。  かなり出来上がっていたけどまだ次に行くなんて、業界人っていうのはタフだな。  酒の瓶やカラになった皿、何をどうしたのか床の絨毯にばらまかれたピーナッツ、何故かソファーに残されていた、さきいかで描かれた卑猥なマーク。  今日出勤していた全員がこの惨事を見て、今からこれを片付けるのか、と溜め息をついた。  しかし、酒を一滴も零してないのはさすが……と思っていいんだろーか。  散乱したものをあらかた回収し、後は掃除となったところへ、ようやく留衣が現れた。  留衣は掃除機を動かす秋人の邪魔にならないように、ゆっくりと歩いて来る。  仕事中だったし、酒は飲んでいなかった筈だけど、何か浮かされたような留衣の表情に、俺はソファーにコロコロテープを転がす手を止めた。 .
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