ジャンキーの憂鬱

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   乾いた俺の髪にサッと櫛を通しながら、留衣は嬉しそうにしていた。  留衣のその笑顔は、芸能人に会えるとかいうことより、よっぽど俺を嬉しくさせる。  この日は幸せだなぁ、とらしくなくほっこりとした暖かさなんかを感じてたりしたんだけど。  たどりついていたスタッフには日給の半分が保障されることになり、結局その日はオーナーが店に来ることもなく、臨時休業となった。 .
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