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「え?」 ククク…… 自分に抱かれるのかと勘違いし、満更でもない表情を見せる天野の母親。 橋本は優越感と馬鹿な女を目の前にした事で苦笑する。 「あなたは美しいですから。一度身体を頂ければ、この店は見逃します。どうですか?」 …… 天野の母親は考え込む。 橋本はそれを見ながら苦笑が笑いに変わる。 ククク…… 安いプライドで悩んだふりか 「本当に……本当に店は見逃してくれるの?」 「はい。あなたが犠牲になるのなら」 「……わかったわ。絶対約束は守ってよね。一度だけよ」 天野の母親が怒りと言うよりも、恥ずかしそうに橋本に伝える。 それを聞いた橋本は振り返り、藤井に叫んだ。 「やったな藤井!この方がお相手をして下さるそうだ!おめでとう!」 「えっ!?」
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