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ダラダラ…… 硬く分厚い高級な瓶で額を殴られ、出てきた大男の額から、流れ出す血。 「テメェ……なにすんじゃッ!」 ゴン 今度は高級ボトルが顎にめり込み、鈍い音をたてる。 大男は白目を向き、前のめりに倒れた。 「スドッチ。僕は藤井に振ったのになぁ……」 「先手必勝だろ?見ろよ藤井を。お前の言葉におかしくなってやがる」 「殺れ殺れヤれやれ……ヤれ?グヘヘヘヘ……」 藤井はブツブツと、念仏の様に唱えている。 「藤井!」 橋本は少し声を張り、藤井は我にかえる。 「おっ、おう!なんだ?」 「お前の相手は最高だぞ。女の中の女。この人だ」
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