面接と言う名のラビリンス

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――って....んな訳ないじゃん――! 何が悲しくて、練乳の精製のお手伝いを為のお茶の間(なのか?)アイドルにならねばならんと、言うのか――!? (けしからん! 実にけしからんぞ!?)  私は、ピンク色のオマタ・アイドルのイメージを、必死に振り払いつつ溢れ出る涎を、拭った。 そして、利美堂探偵事務所へ向かう向かう度に私は、妄想のラビリンスに迷い込む事となったのである。 第二のイメージは、ソープの可憐なる泡姫――。 (何か........ネーミング的に良くね?) 私は再び口元の涎を拭う。 第三のイメージは、奴隷商人に売り飛ばされた奴隷の道を歩む事となった悲劇のヒロイン――。 (ぐふっ――。 ぐふふふふ――! 何かエクスタシー!!) そんな事を何度、繰り返したであろうか? そして、利美堂探偵事務所に漸く辿り着いた時、私は漸く生きて帰ってこれた漂流者の如く、力尽きてしまったのである。
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