プロローグ【心晴れやかに――】

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まぁ....そんな訳で、私は次のバイト先を探すハメになった。 (あのカッパ(略)――たかだか月六万の給料で、どうやったら生活って考えられるかな――? 光熱費、水道料、交通費、靴や衣服代........それら払ったら食費なんて手元に一万と残らんつーの! ........何て心の狭いカッパ(略)なんだ――全く!) 私は抑えがたい怒りを胸の内に、しまい込みひたすらノートパソコンで、次のバイト先を、検索していた。 冗談抜きで私に、残された時間も余力も僅かしかない。 何故なら親からの大学に進学する為の条件が学費と、アパート費用しか出さないと言うものだったからだ。 つまり、それ以外の費用は私持ちなのである。 だからバイト先を首になると言う事イコール即、死活問題なのであった――。 「うぉぉぉぉぉ~! カッパ(略)~! 貴様は私を、そんなに餓死させたいのか――!?」
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