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私は、そんな怒りを一人ぶちまけながらノートパソコンの置いてある机を、激しく叩いた。
「うるせーぞ!
今、何時だと思ってるんだ――!?」
私が激しく机に怒りをぶつけた直後、隣人の怒りに満ちた、素敵な罵声が浴びせられる。
「すいません、すいません――!」
取り敢えず私は、そんな危機的な状況を軽やかに、サラリと回避すると再び、ネットによる就活を始めた。
私が就活にネット検索を、用いるのは厳然たる理由がある。
一つには、ハローワークで探しても仕事なんて見付からないからだ。
ハローワークで探そうものなら仕事が、見付かる頃には私は干物と化しているだろう。
ならば無料情報紙は――?
無論そんな意見もあるだろう。
だが....無料情報紙で探した所で、激安賃金の激キツ労働確定の仕事のみしかないのが常である。
何せ....あのカッパ(略)の所で働く事になったのもネット料金を、ケチッた結果による産物なのだから。
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