第1章

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これでも ラインの出ない服を着るように気を遣っている。 特別の美人というわけではない。 でも顔はすこし派手なつくりをしている。 少し色をのせると、 目立つ、はっきりとした顔立ちだ。 ーーなぜ、彼は私をからかうんだろう?ーー このところの、彼のいろいろな口撃ぶりに、 気持ちが大きく揺らいでいる。 もし、二人きりになってしまって、 お酒でも入ろうものなら、 たやすく彼の手に 落ちてしまうのはわかっている。 それぐらい、 このところ、 やられちゃっている。
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