第1章

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「よし、行くか」 築5年程度の新校舎が今創大の前に立つ。 別に気合いを入れるようなことでもないとは思うのだが、人間の人たちに創大がゾンビの血も宿してることをバレてはいけない。その為に、家をでるまえに創大のお父さんにいくつか教わったことがある。 「なあ、創大。お前、人間には絶対知られてはならないことがある。分かるか?」 お父さんにそう言われた創大は、よくお父さんが言ってたことを思い出しながら答えた。 「俺が父さんと同じゾンビだってことだろ?」 「そうだな、じゃあゾンビと普通の人と違うことはなんだ?」 「生命力だろ。分かるぜ、それくらい」 「その答えだと三角だぜ?創大」 「だったら何なんだよ。答えって」 「簡単だ。恋だよ」
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