第1章

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「自分が欲しくないのに欲しがったりして私を騙して。美月、最低!」 果歩が半泣き状態になった。 「騙したとか酷い言い方しないでよ」 「結果的に騙したんじゃない」 「騙してない!もらった絵をどうしようが私の勝手じゃない」 「ちょっとケンカしないでよ。僕はもう、もらうつもりはないから」 冬哉がカバンを肩に掛け直してこの場から離れようとした。 「この絵は松本君に上げたんだから。返して」 果歩から絵を奪い返して、冬哉を追いかけた。
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