111人が本棚に入れています
本棚に追加
「松本君これ。それとこれは絵なんだけど」
チョコと額に入れた絵を渡した。
「絵?」
そういいながら冬哉は手に取った絵をマジマジと見た。
「このサインって…」
さすが冬哉。
誰が描いたのか直ぐ分かったようだ。
「そう。植村先生だよ」
「マジで。こんなレアな物くれるの?」
冬哉が見たこともない明るい表情を向けてきた。
かなり嬉しかったようだ。
「松本君、植村先生の絵好きでしょ。私が持つよりも松本君にもらわれるほうがいいかなって…」
「いや、マジで嬉しい。植村先生て女子に甘いけど男子には厳しいからさ。絵が欲しいとか言えない雰囲気じゃん。マジで嬉しいよ」
私も冬哉のこんな嬉しいそうな顔が見れて幸せだ。
顔の筋肉が緩みだした。
すると、果歩が冬哉の手にある絵を覗き込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!