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さっきまで余裕の表情だった果歩の顔がみるみるうちに曇りだした。
「本当にもらっていいの?」
「うん」
満面の笑みで答えると
「早速、部屋か玄関に飾るよ。マジで嬉しい」
「ちょっと!」
果歩が悲鳴のような声を上げて冬哉から絵を取り上げた。
「ちょっと美月。この絵って、私が植村先生にもらった絵じゃない」
「そうだけど」
果歩の目は直視出来ないほどつり上がっていた。
「それって酷くない?私が掃除頑張ったお礼にもらったんだよ」
「え?そうなの?」
冬哉が驚きながら果歩に問う。
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