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彼との思い出を懐かしく噛みしめていると、
「かっさらったんだ。カッコいいわねあんたの彼氏」
というレーナの冷やかしの声が響いた。
「いや私の彼がかっさらったわけじゃなくて、会社がですね。
かっさらったんであって私の彼が恨まれる理由はないと思います。たぶん」
とばっちりでわが彼氏まで恨まれたら、たまったもんじゃない。
これからの二人の愛の巣計画を壊す人間は排除したいものである。
「怨恨の線が固いかしら。
もしかして、
バビロンの関わった人間全員血祭りにあげるつもりなんじゃない?」
「なんて恐ろしいことを....」
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