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「いいや、訴えなくては、この話は終わりを迎えない。
たとえ真実に辿りつけなくても、バビロンは、戦闘ポーズをとるほかないだろう。
それに、事実でないことを願う人間はたくさんいる。
なあ飯嶋？日皇証券はバビロンにいくら金を入れてる？」
「ざっと５００億ね」
「ご！！！！５００億？！！！」
出た数字に驚いた。
お昼のランチ代を尋ねられて答えたかのように、
さらりと、彼女は私が一生生きていてもみることのない金額を告げた。
「記事の内容が嘘だったとしても、雲隠れしている人間を
探し出すまで相当の時間がかかるだろう。
そこまで、会社の体力が持てばいいが...」
成宮さんが心配げに眉を寄せて、赤い茶葉で煮立てた湯を啜る。
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