114人が本棚に入れています
本棚に追加
「そっか」
そう呟いたりさの頬をきれいな一筋の涙が伝う。
わたし幸せだよ。
こんなに想ってくれる友達がいて、わたしのために泣いてくれる友達がいて。
こんな最高の友達に出会えたことに感謝しなくちゃ。
いつも味方でいてくれた。
どんな時も励ましてくれた。
何かあったら一番に駆けつけてくれた。
自分のことよりもわたしのことを一番に考えてくれた。
「りさっ」
飛びつくようにバッと抱きつくとしっかりと同じ強さで抱きしめ返してくれる。
「もう、大好きっ!」
「ちょっとやめてよ。カップルじゃあるまいし」
「いいじゃん、カップルで」
「やだよ~」
そう言ってわたしの肩でくすくすと笑う。
「頑張る……頑張るね」
「うん、大丈夫だよ。かりななら。たとえ結果がどうであってもわたしはずっと、変わらずそばにいるからさ」
「うん、約束だよ?」
「当たり前」
回された手がほどかれて、ゆっくりと引き上げられたかと思うと真剣な眼差しで見つめてくる。
「わたしは何があっても、かりなの味方だから。それだけは忘れないで」
最初のコメントを投稿しよう!