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「わたし………中川のこと四年生のときからずっと、……ずっと好きでした」
「……………」
「今も変わらず大好きです」
やっと………やっと言えたよ。
これを伝えるのに、たったこれだけのことを伝えるのにこれだけの時間がかかっちゃったけど。
でも今はこの時間が無駄じゃなかったって、自信を持って言える。
遠回りはしたけど、でもそのおかげでたくさんのことに気づけて、そしてなによりたくさんのことを学んだ。
確かにもっと早く伝えてたら、今頃状況は変わってたかもしれない。
中川と付き合えてたかもしれない。
もう彼には彼女がいて、わたしなんか眼中にないことくらいわかってる。
でも自分の気持ち、中川に対する変わらない気持ちは大事にしたいから。
これからわたしが前に進むためにも。
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