これが現実

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こんな会話を1年に1度のクリスマスが近づくたびに、繰り返しているのは、幼なじみであるりさとわたし。 りさとは家が近所で、親どうしも仲がよかったから自然と小さいときからずっと、一緒だった。 わたしたち家族がこの家に引っ越してきたときには、もうすでにりさの家族も隣の家に住んでて。 だから三歳からの付き合い。 幼稚園も小学校も中学も一緒。 中学なんて部活も同じで。 高校はさすがにバラバラになっちゃったけど大学でまた一緒になった。 たぶん切っても切れない縁なんだろうな、きっと。 二人とも指定校推薦を利用して学部も同じ、経済学部。
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