プロローグ

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未来…… 日本は全てをスーパーコンピューターで統治された世界へとなってしまった。確かに世界は徐々に平和になっていっただろう。 しかし、それと同時に喪ったのだ 自由という翼を…… この統制されてきた世界で存在するのは大別するとたったの2種類しか居ない。呑み込まれるか抗うかだけだ。 呑み込まれたくないのなら破壊者へとなる道を選ぶしかなくなる だがこの統制されている世界を壊されたくない者も存在する 彼らは武器を獲るだろう。今までそうしてきたように…。歴史の中で対立者たちはそうやって進歩……世界を作ってきた 日本社会…いいや日本という国の中枢を担っているとも言える。そのスーパーコンピューター【マキュラ】を守護する彼らを《守護の砦》(ガーディアンズ)と呼んだ 人々は知らず知らずの内に罪を背負っているのだ。気が付いていないだけで…だからこの世界に於いて絶対的な正義なんていうものは存在してはいけないのだ。 そんなことは分かっている。それでも人々は正義なんていう虚想にすがるのだろう 我々人間の中には罪の意識に気づき、大きなチカラを手にする者もいる だがそれは決して邪を滅する正義のチカラなどではない。お前自身の罪が形となって現れただけに過ぎない。邪そのものなのだ… 人は例え、どんな人であろうと罪が存在しているのだ 罪と寄り添い生きていくことしかできない。 我々は勇者にも、英雄にも、救世主にもなれない……いや、なってはいけないのだ そしてチカラを持つ者は忘れてはならないことがある。 チカラを使った者に幸福などありはしない チカラを持つ者におとずれるのは絶望、苦痛、孤独、疎外感。ただそれだけだ……。 それ以外のことなどありはしない。それがチカラを行使した者に対する運命(つみ)とも言えるだろう
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