真実と偽り

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「おい、女を探せ。探し出して殺せぇぇえ」 男は野太い声で周りにいる如何にも軍人というような服を纏った部下へと向けて命令を下していた 「早く見つけろ。ここら辺に隠れていることは分かっているんだ。奴を必ず見つけ出せ。奴を逃せば俺たち全員の首が飛ぶと思え。早く見つけ出せぇぇぇえ」 その上官と思われる人物は部下たちに怒声を浴びせながら奴と呼んでいる人物を探していた ブルルルン 軍人たちはここら一帯には居ないと判断したのか車に乗り込み別の地区へ移動した 「ハァハァなんとか撒いた……かな」 彼らに見つからないように身を隠し、車が去っていくのを見ていた高校生くらいの年頃の少女がいた 「今日は此処で……過ご…そう」 彼女はまるでラボのような場所に入り、そこで一晩を過ごすことにして、寝息をかきはじめた そこが学校だと気付かずに…… ------------------------------------------------------------ 朝、俺、片岡怜(かたおかれい)はいつもどおりの時間に起き、学校へ行くための準備をした ピンポーン 俺の家のチャイムが鳴る音が聞こえた。ちなみに俺の家はマンションだ 俺はモニターを見て、誰が来たか確認した。すると其処には友達の小鳥遊蒼(たかなしそう)がいた。俺は玄関の鍵を解除してトビラを開いた ガチャ 「おはよーっす怜。今日はしっかり1人で起きれたか……?」 蒼はうるさいと思えるほどに元気良く声をかけてきた
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