まえがき

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―新選組。 無法地帯と化していた京の町を守るため、結成された傭兵団。 局長であった、水戸の天狗党出身で神道無念流免許皆伝の芹沢鴨。 そして天然理心流四代目の近藤勇を始め、 田舎の大地主の末っ子として生まれ、類稀なる軍才で新選組を率い、鬼副長と呼ばれた土方歳三。 同じく副長で北辰一刀流免許皆伝、土方とは対照的に“仏の山南(さんなん)”と呼ばれた山南敬助。 若干十九歳にして天然理心流の免許皆伝に成り得たという孤高の天才剣士、一番組組長・沖田総司。 神道無念流免許皆伝で、得意技の龍尾の剣は京の人々を震え上がらせたという、豪快で痛快な二番組組長・永倉新八。 左利きでありながら、達人級とまでいわれた居合い斬りの使い手であった、寡黙で謎に包まれた三番組組長・斎藤一。 腹にある傷から「死に損ねの原田」とも呼ばれ、剣の腕もさることながら槍の名手であった十番組組長・原田左之助。 「魁先生」とも呼ばれた無邪気な八番組組長・藤堂平助。 天然理心流免許皆伝、六番組組長・井上源三郎。 雲州の出身で、医学を学び、優れた軍師であった五番組組長・武田観柳斎。 神道無念流免許皆伝にして北辰一刀流免許皆伝でもあった、参謀・伊東甲子太郎。 此処に並べた以外にも、数々の剣客たちが名を連ねる。 京の人々から“壬生浪”と言われ、嫉まれながらも、様々な功績を残した。 後に京都最強、無敵の守護神とも呼ばれ、幕末最強の剣客集団と謳われている。
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