第1章

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「ねぇ~まだ着かないの~?」 「あと三日って処です・・・」 軽く脱水症状しそうです・・・。 水が足りてないですし・・・・。 「ねぇ~水ないのぉ~?」 「貴方が飲み干してしまいました・・・」 「もっと汲んでおけば良かったじゃん!」 「砂漠を通らない道を何時も通ってるので水はあの量で次の街まで行くのに多過ぎる位です・・・」 樽が二個合ったら足りるけど何かあった時用に四つあるのですが・・・・。 四つ全部暑いといってこの子供が飲み干してしまいました。 ムカつくな、このガキ。 「何でいつもの道通らなかったのよ!」 「貴方が砂漠の方に走って行ってしまったから砂漠を通る道に強制変更されたんですよ・・・」 「何よ!私のせいだって言うの!」 「僕、そんな事、言ってませんよ・・・」 自意識過剰って奴ですかね? 「も~!いつもならオアシスが見えてる筈なのに!」 「いつも見えるオアシスの方角って分かりますか?」 「えっと、北に二時の方角よ?」 「・・・今向かってる方角は東です」 「どうするのよ」 「北に進み直すまでです」 オアシスで水汲んでおきますか。 「オアシスが見えた!!あの奥に私の村があるわ!」 やっとか、そろそろ死ねるかもしれませんね・・・。 「ママ~!パパ~!」 お嬢さんは馬車から降りると村へと走って行ってしまいました。 僕の馬車は二十人程乗れそうな馬車が二つ鎖で繋いで馬で移動ます。 僕は馬に乗ってですよ? 「あ、水汲み」 忘れたら軽く脱水症状起こしますね。 これ冒頭でも言いました・・・ね。 「こいつが連れて来てくれたのよ!」 「こら!こいつなんて言わない!」 「ジャスミン!謝りなさい!」 ジャスミン・・・スルーしておきましょう 「ヴぅ~ごめんなさい~」 「・・・謝れたんですね」 「当たり前よ!」 「ジャスミン!申し訳有りません旅のお方お礼にこれを持って行って下さい」 「これは、木苺?」 「はい、此方で作っております」 「有難う御座います。この近くに宿はありませんか?」 「この先に二時間程で街が御座います」 「有難う御座います」 「お気を付けて」 「今度は見失わない様にしてあげて下さいね・・・」 「次は大丈夫よ!」 「それでは」 お風呂入りたいなぁ・・・
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