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学校の教室にて。
「おはようかなでちゃん。そういえば昨日は挨拶を忘れていたわね、私の名前は千露流音(せんろるね)というの。これからよろしくね」
先日科学室に居た少女は、かなでがやってきて自分の机に座るやすぐに駆け寄って、彼女へ自己紹介をした。
流石に教室では普通の制服を着ているみたいで、あの奇抜な格好では無い。
かなでは変な子に目を付けられてしまった事に朝から憂鬱に思うも、あえて昨日の事は忘れる事にして元気良く挨拶を返した。
何故なら彼女には少し思惑があったからだ。
「うん、よろしくね!」
「そ、そんな大きな声で返事しなくても良いのよ? えっとそろそろ朝礼の時間だから後でまたお話しましょう」
……あれ?
何故か流音は昨日とは180度真逆などこか消極的な態度で、恥ずかしそうに頬を染めて早口でそう答えると、そそくさと自分の席へと帰っていった。
もしかして、普通の子に戻った?
かなでは彼女の先程の姿に驚き、それから心の中で「Yes!!」っと外国人のような喜びの声を上げた。
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