390人が本棚に入れています
本棚に追加
/872ページ
「ああ、そのパーティーはパートナー必須なんだよ。
マスコミ各社も例外なしだ。」
「空閑さんの部署にも何人か女性がいますよね?」
私はどうにかパーティーを回避しようと言い逃れをする。
空閑さんはじーっと私を見つめてきて、私は瞬間的にカァッと顔を赤らめてしまった。
暫く異性にこんな風に見つめられる事がなかったから、何となくだけど気恥ずかしい。
「…沖田なら華があるし、
良い意味で目立つと思ったから。」
良い意味で…?
空閑さんの視線はいつの間にか私の胸へと移動していた。
「そ、それってセクハラです!」
私はバッと持っていた資料で胸元を隠した。
「バーカ!
んな事したってその胸の感触まで覚えてるっつうの。」
「……っ!?」
瞬時に固まる私。
だけど空閑さんは悪ぶれた様子もなく話を進めてくる。
「まあ、冗談はさて置き、
それより結城 司の写真でも見てみろよ。
かなりのイケメンだから生で拝みたくなるぜ。」
か、かなりのイケメン!?
私は空閑さんのさっきの言葉で赤くなりながらも、胸元から資料を離して結城 司の写真を眺めた。
.
最初のコメントを投稿しよう!