【2-5】冬将軍到来

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「ああ、そのパーティーはパートナー必須なんだよ。 マスコミ各社も例外なしだ。」 「空閑さんの部署にも何人か女性がいますよね?」 私はどうにかパーティーを回避しようと言い逃れをする。 空閑さんはじーっと私を見つめてきて、私は瞬間的にカァッと顔を赤らめてしまった。 暫く異性にこんな風に見つめられる事がなかったから、何となくだけど気恥ずかしい。 「…沖田なら華があるし、 良い意味で目立つと思ったから。」 良い意味で…? 空閑さんの視線はいつの間にか私の胸へと移動していた。 「そ、それってセクハラです!」 私はバッと持っていた資料で胸元を隠した。 「バーカ! んな事したってその胸の感触まで覚えてるっつうの。」 「……っ!?」 瞬時に固まる私。 だけど空閑さんは悪ぶれた様子もなく話を進めてくる。 「まあ、冗談はさて置き、 それより結城 司の写真でも見てみろよ。 かなりのイケメンだから生で拝みたくなるぜ。」 か、かなりのイケメン!? 私は空閑さんのさっきの言葉で赤くなりながらも、胸元から資料を離して結城 司の写真を眺めた。 .
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