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「そんな落ち込まなくたっていいじゃん。
あんなん大した事ないって!」
真麻は私の頭をヨシヨシしながら励ましてくれている。
私は真麻にしな垂れ掛かりながらバス停のベンチに座ってバスを待っていた。
「でも絶対空に軽蔑されるよ…。」
その間に先ほどから無意味に同じ会話が繰り返される。
「だから大丈夫だって。
白王子だってそれぐらいの経験あるだろうし。」
え?
私は真麻の言葉に聞き捨てならないとばかりに食い付いた。
「それってどういう意味?
空も誰かにやられたって事?」
「考えてもみなよ?
あれだけのイケメンなんだからさ、それなりに色々されてんだろ。
ボディータッチなんかしょっ中だろうよ。」
「それって何か感じ悪い…。
空だって良い気はしないし、ましてや彼女がいるのに…、」
「だからそんなん関係ないんだって!
好きになったら彼女がいたって彼氏がいたって関係ないよ!
あたしは止められないね!」
真麻はなぜか熱弁している。
「でもさ、でもさ…、
その人の彼女だったり彼氏さんはきっと辛いよ…。」
と、私は自分に置き換えてしまったりなんかして。
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