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晴れ渡る空。
この季節になるといつも思う。
ああ、素敵だなって!
春は私の大好きな季節。
見上げれば桜は綺麗だし、地面には可愛いタンポポ。
花壇には色とりどりのチューリップ。
色鮮やかな世界。
まるで私の名前のよう。
私の名前は沖田 七色。
『なないろ』なんて変わった名前だってよく言われるけど、
私はものすごーく気に入っている。
だって、
「七色ー!
早く学校行こうぜー!!」
大好きな空に毎日のように呼ばれてる。
「待ってー、今行くー!!」
今日は新学期。
私と空は南多摩高校の2年生。
「ねえ空!」
「んー?」
「今年こそ同じクラスになれるといいね!」
「ハハ、そうだな。」
私、沖田 七色と水澤 空は、家が隣同士の幼なじみ。
学年も同じで超仲良し。
そして実は中学の頃から付き合っているのだ。
私は空が大、大、大好きで仕方ない。
空だって口には出さないけどきっと同じ気持ちな筈。
「七色走るぞ!!
早くしないとバスに乗り遅れるぜ!!」
「わーん、待ってーー!!
置いてかないでーーー!!」
私はいつも空の背中を追いかけている。
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