【2-5】冬将軍到来

25/30
390人が本棚に入れています
本棚に追加
/872ページ
「ホ、ホントだ…、 な、何この人、 めちゃくちゃイケメンじゃないですか!!」 写真なのにイケメン度がハンパない。 キラキラ眩しいくらい。 私は鼻息を荒くして写真をマジマジ見つめた。 するとなぜか既視感。 あれ…? この人どっかで…、 「…私、 この人にどこかで会った気がするんですけど…。」 「マジか?」 空閑さんは私の言葉に驚いたように身を乗り出した。 「はい…。 でもどこで会ったんだっけ…?」 私は記憶の奥底をほじくり返すように考える。 「沖田の勘違いじゃないのか? こんなイケメンに会ったら普通忘れないだろ?」 「そうなんですけど……、」 うーん…。 「それともそのイケメンが霞むくらいの何かが他にあったとか?」 「霞むくらいの何か…ですか?」 何か…? 他に…? 霞むくらいの…、 あっ!! 「思い出しました!!」 「はあ?マジか?」 「はい。 4年前の結婚式場で、確かに私は結城 司に会ってます。」 「4年前? 確かに結城 司は4年前に結婚しているが…、」 「間違いないです!」 そう、絶対に間違える筈がない。 だってそれは空と私の結婚式の日だから。 そして忘れもしないあの事故の日だから。 .
/872ページ

最初のコメントを投稿しよう!