【1】晴れのち曇り

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真麻は私のやる事をいつも笑ってる。 そもそも真麻に私の秘密がバレたのがいけなかったんだけど。 それは忘れもしない1年の時の林間学校の際、私と真麻がたまたま同室になったのがきっかけだった。 その時はそれほど真麻とは親しいわけでもなくて、どちらかといえばただのクラスメートってだけだった。 でもどうしてもメガネをしたまま寝る事ができなかった私は、それを見事に真麻に見られてしまったんだ。 『あれ?委員長の顔ってこんなん? めっちゃ大人っぽくて綺麗じゃん!!』 そして真麻はその日から私に引っ付いてくるようになった。 しかもすごい懐かれようでいつも私にベッタリだ。 「それよりナナは2年でも委員長やるの?」 「え?」 「だってホントはやりたくないんだろ?」 「う、うん。 でもさ、結局地味子はそういう面倒なもんを押し付けられちゃうんだよねー。」 と言う私を真麻はパチパチと瞬きをしながら見つめる。 「そんなん仕方ないよ! だって学年1位の成績の持ち主は委員長って相場は決まってる!」 「そ、相場?」 と、首を捻る私に真麻はニヒヒと笑って、そのままガラッと教室のドアを開けた。 .
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