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そんな空と私が付き合っている事はもちろん内緒。
だから空が私の彼氏だと知っているのは真麻とそれから空の中学時代からの親友の哲くんくらいだ。
私の容姿は実際こんな地味なわけだし、別に知られても問題ないとは思うんだけど、やっぱり中学の頃のトラウマが私を臆病にしてしまう。
私はフルフルと首を振って嫌な回想を振り払い、カチッと思考をチェンジした。
確か真麻が黒王子と同じクラスだと言っていたけど、
一体黒王子はどこにいるんだろう?
空と相対する黒王子の名を語るんだから相当なイケメンの筈だ。
私はキョロキョロとそのイケメンを探しにかかる。
うーむ。
このクラスにそんなイケメンはいませんけども?
私は黒王子なんか空と比べたらどうせ大した事ないんだと思って、諦めたように頬杖をついた。
すると「ナナー!」と横から真麻の声が。
自分の席に着いた真麻が私にニッコリと笑いながら手を振る。
私も自然と真麻に手を振ろうとしたその時、、、
悲劇は起こった。
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