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そんなこんなフェルデさん達の後に着いて行くと、食堂らしき場所に辿り着く
「あなたー、ハルト見つかったわー」
「そうか。そちらの女性は?」
ハルトの兄を老けさせたような男性が、奥の椅子に座っていた
「初めまして、私はカヅキ。今は流浪の旅をしています」
「ふむ。私はこの屋敷の主人、ライラントだ。息子を助けていただき、感謝する」
ニコリともせず、主人は言う
「いえ、迷子を送り届けただけです」
「あなた。彼女、結構いい人みたいよ? 親衛隊に入れてみたら?」
兄が、驚いた顔をした
「義母上!?」
「あら、いいじゃない? 強かったら貴方の護衛ね、ナズナ♪」
義母上!!? と、ナズナは更に驚嘆する
「うーむ・・・」
眉を寄せ、主人が唸る
つか、俺を置いてきぼりにしないで欲しい
まぁ主人が唸るのも分かるが
「俺は反対です。大体、初対面の彼女を親衛隊になど・・・」
「私、ハーフエルフだからわかるの。彼女、強いよ? 魔力の流れも通常の人と違うもの♪」
反対するナズナを余所にウフフ、とフェルデさんは笑う
やはり俺は置き去りな件
「で、どうかしら?」
フェルデさんが、俺に振ってくる
「あ~・・・下心が有ってハルトを送り届けたかもしれませんよ?良いんですか?」
「そんな人じゃないでしょう?」
笑顔に、毒気が抜かれる
俺は溜息を吐き
「遅かれ早かれ居着くならば、縁が有る今を選びます。私の命を貴方に預けます、ナズナ」
真っ直ぐ彼を見て告げる
コイツなら信用出来ると思う
つか、タバコ喫みたいぜの
「・・・良いのか?」
困惑した顔で、彼は尋ねる
「あぁ」
「なら、実力を見るため・・・ニーナ」
主人の脇に控えていたメイドが、俺の前に来た
「親衛隊隊長、ニーナだ。貴様の実力を測らせてもらう」
好戦的なメイドだなぁ
やりやすいけど
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