2話

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ニーナの前まで歩み寄り 「よろしく頼みます」 ニコリと笑みニーナへ言う その後、庭園に移動してナズナが張った結界内で戦闘をする 結果、ニーナを黒焦げにした そんな訳で無事に親衛隊に就職出来た俺は、メイド服を身に纏いタバコを喫んでいる 因みに、ちゃんと全快させた 「激動の1日だったな・・・」 まだ夕暮れだけど、何か色々と有って疲れた 「おや・・・」 男性の声に振り向くと、見覚えのない男性と少女が手を繋ぎながら、バルコニーに現れた 「あー・・・初めまして?」 まだ長いタバコを灰皿で捻り消し、とりあえず挨拶しておく 「初めまして。貴女が噂の、ニーナを黒焦げにした女性ですね?」 クスクスと、男性は笑う 「噂・・・ね?」 肩を竦めて答える 「強力な治癒術も使えるとか。凄い力ですね」 「・・・凄い」 少女が男性にひっつき、呟いた 「どーも、でも本来は前衛なんだけどもね?」 「そうでしょうね。隙があまり見られません」 男性の言葉に、俺は目を細める 「アンタ・・・只者じゃ無いみたいだな」 とりあえず、雇い主の家族だろうから手荒な事は出来ないけど それとは別に、この眼は戦いを知って経験してる眼だ コイツも立ち振る舞いに隙が見えない 「そうでしょうか? 兄さんからはあまり、武術では役に立たないと言われていますが」 ニコニコと、彼はそう言う あーなんだろう?腹黒そうだな、コイツ 「後衛なら、視覚情報の分析が出来る事に越した事は無いだろう?磨けば輝くさ」 ニッと笑み 「あ、名乗って無かったね?私はカヅキ」 「ユキヤです。こちらは、妹のアキカ」 アキカと紹介された少女が、俺を見る 「アキカ・・・お姉ちゃん、欲しかった・・・」 「私も妹の方が欲しかったよ」 苦笑してアキカへ答える
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