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なんとか生徒の波から脱出した三人は、取り合えず空いている席に座る。
しばらくして、入学式が始まった。
教師の紹介や学校内のルール等を終えると、校長の挨拶がやって来た。
「ゴホン、皆さん、お元気ですか? 私はこのサンブック高等学校の校長、〈ミネラル・アラン〉と申します」
透き通るような青色の髪が若く見え、その喋りからは堅苦しさが無く、若くも堂々とした振る舞いをしている。
「では、この学校の歴史について、話しますね」
それから始まった校長の長話。
フエン「Zzz……」
フエンはとっくに夢の中、ソラと零は無の感情で校長の話を聞いていた。
零(どこの世界も、校長の話は長いんだな)
話がもうすぐ終わるのか、校長は『最後に』、と付けて話し出す。
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