14人が本棚に入れています
本棚に追加
ソラ「そうなんだ。 要するに、零君は何者かの手によって、元いた場所から魔法が使える世界に飛ばされた」
零「あぁ」
ソラ「そして、そこで戦争に巻き込まれて重傷を負い、気絶して今に至る、と」
零「そうだ」
ソラ「うーん……、でも困ったなぁ」
零「何が?」
ソラ「戦争は起きてないんだよ」
零「は?」
ソラ「ここ五十年、どこの国も戦争はしてないんだよ」
零「ちょっと待て、俺は実際に……」
ソラ「でも、起きてないんだよ、戦争なんて」
零「だが……」
ソラ「全てを知ってる訳じゃないけど、ドグノリア帝国っていう国は聞いたこと無いよ」
ソラが嘘を付いてる様子はなく、事実だろう。 だが、零の言っていることもまた、事実。
最初のコメントを投稿しよう!