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そんな高橋さんは僕の目の前までくるとガシガシと僕の頭を撫でてきた。
「な、なんですか」
「ハナくんもしやまた怯えられちゃった?」
・・・なんで分かるの。
「・・ですね」
ははと苦笑いをする僕によしよしとまた頭を撫でる高橋さんはまるでお母さんみたい。
さすが2児の母。
こんなこと言ったら怒られそうだから言わないでおこう。
「行ってくる時と帰ってきた今とじゃ元気なように見えるし。
何かあったってことでしょ?
なんで他の部署の子たち未だに分かってくれないのか謎だわ。
ハナくんこんなに可愛いし、いい子なのに」
眉を下げながら高橋さんがそう言うと周りの人も賛同の声をあげた。
『可愛い』は・・聞かなかったことにして『いい子』っていうのはちょっと照れる。
そう言われる機会があまりなかったから。
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